プレアデス

  • フォークバンド、オリジナル曲多数、寮祭などで活躍
  • メンバーは、78年大森、79年渡辺、80年大木、81年澤田、+?
  • 大木+81年澤田で別ユニットも結成?

(現在、さらに詳しい情報を集約中。乞ご期待!)

81年寮祭パンフレット

81年の寮祭パンフレット。プレアデスとエントロピーが夢の競演を行なっている。

エントロピー


「和洋折衷、自作自演、好きな曲を好きなように」(元メンバー談)というバンド
以下は、80年竹田氏の寮史用アンケートの回答より抜粋

エントロピー:82年寮祭

82年の寮祭で見せた雄姿。竹田氏(右)の入念にメイクされたご尊顔は、演奏とともに観客の胸を震わせた。

「どんないきさつで結成したのかは、よく覚えていませんが、私が入学直後、404(?)号室に出入りするようになり、そこで高校時代のバンドのライブ演奏(ちなみに私はギター担当)の入ったカセットテープをよく聞いていました。たまたまその部屋の住人であった80年川島氏がドラムをたたけるということを知り、もう一人のギターとベースとヴォーカルがいればバンドができるのになあという話をしていました。

 そうこうしているうちに、1年の6月から寮委員会にはいることになり(私は何もしなかったバイト部)、そこで文化部担当の80年大木氏(ギター:かなりディープなフォーク小僧。当時からあちこちにオリジナルソングを引っ提げ、演奏していた)と知り合い、『寮祭で一緒に演奏すればソロのステージを用意するから』とか何とか口説き落としメンバーにしました。また、悠玄寮生の80年宮澤さん(現・香野夫人)がピアノの達人であることも知り、『ビートルズを一緒にやろう』とか言ってメンバーにしてしまいました。

エントロピー:82年寮祭

同じく82年の寮祭。ギターを弾いているのは、プレアデスの中心メンバーでもあった大木氏。

 残るはヴォーカルですが、宮澤さんに気があった80年香野氏(バイト部担当)を急造ヴォーカルとして迎え、さらに学運の80年坂部氏、悠玄寮生の肥高さん(80年?)を強引にさそい、ベースも大木氏から紹介してもらい(たしか岩見さんと言ったような……)、1年次の寮祭でデビューを果たしました。
 ただ、そのメンバーは寄せ集めだったので、2年次になり新入生を勧誘しました。その結果ベースに81年結城氏、ギターに81年八木氏、ヴォーカルに80年宮野さん(悠玄寮生)という布陣ができあがりました。そのメンバーでは寮祭をはじめ、3年次の新歓、納涼祭、寮祭と活動をともにしました。4年次には退寮してしまいましたので、後輩(リーダーは結城氏)があとを受け継ぎました。

『エントロピー』というのは、正確な意味はわかりませんが、たしか『熱力学の第三法則』の中の『乱雑さ』というような意味ではなかったかと……。当時、川島氏、香野氏、坂部氏は工学部に在籍していたので、入学早々『エントロピーがなんたらかんたら』といっていたのを聞いて、それをグループ名にしてしまったように記憶しています。今考えると絶妙な名前だったと思います(音楽的趣味や演奏曲目、メンバー構成等)。

 練習は、いつも寮食堂のアコーディオンカーテンの向こう側で、夜の9時頃から12時ごろまでやっていましたが、食堂の方々には多大なる迷惑をおかけしました。今さら遅いですが、どうもうすいませんでした。

 卒業後は、1991年の川島氏の結婚パーティー(なんと原宿だぜぇ)と1999年の大木氏の結婚パーティー(飯田橋だったかなあ?)で私(G/Vo/B)、川島氏(Dr/Vo)、八木氏(G)、大木氏(B/G/Key)が数曲を演奏しました」

以下は、80年川島氏からの寄稿の転載

エントロピー:83年新歓ライブ

83年新歓ライブより。

ドラマーの川島です。

 エントロピーという名前ですが、竹田氏の文中にあるように、『乱雑さ』をあらわす物理学用語です。バンドを結成する時は、音楽の好みが似通った者同士が集まって始めるのが普通かと思いますが、われわれの場合、とりあえずはバンドを組んでしまい、それからメンバーの好みを尊重しながら選曲するということになりました。

エントロピー:83年納涼祭

83年納涼祭のステージを終えて、充実感と脱力感にひたるメンバーたち。
ちなみに後列の右側ふたり(右-83年水口氏、左-83年中尾氏)は、Amの初期メンバーでもある。

 それなので演奏した曲といえば、洋楽、J-POPからオリジナルのフォーク、アイドル歌手と、まことに幅広く、それでバンド名をエントロピーにしようと言った記憶があります。しかし、普段の練習はそこそこに曲数だけはやたらと欲張るために、演奏がエントロピーそのものだったという噂も。

 ちなみに81年11月の寮祭でのコンサートでは、20数曲を演奏し、ラストの前に演奏した横浜銀蝿の『かっとびロックンロール』、アンコールのヴィーナスの『キッスは目にして』の時は客席の酒もまわって大いに盛り上がり、選曲の幅広いエントロピーの本領発揮という感じでした。

 また機会があれば再結成して演奏したいと思います。メンバーのみんな、またやろうね!