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大森Syu(78年度入寮)
Sa(79年度入寮)

 「ヨコツカさんが昨日退寮していったよ・・」卒業して2年目にたまたま遊びに行った寮で食堂の田中さんから聞かされたこの一言が人生の大きな転機になりました。その言葉を聞いて電話をしたことからあらためて連絡を取り合うようになり、翌年の3月には結婚へ。しかも、寮食堂での祝う会を実現してもらいました。

 元々はあまり人付き合いの得意でない私でしたが、寮委員をしていたおかげで食堂の皆さんはじめ多くの人とつながりを持つことができました。振り返ってみると、食堂の皆さんの個性も、絶妙でした。底抜けに明るく、会話をリードしてくれる長沼さん、W田中さん。見事なつっこみの衛藤さん。合いの手を入れながらにこにこ聞いている芳賀さん、秦さん。どなたも優しく接してくださいました。予約制でなかった私達の時代、終了間際に駆け込んで、もう準備した夕食がなくなってしまっていたときでもごはんさえあればあり合わせのもので追加を作ってくださったのが忘れられません。それだけに衛藤さんの「まだ寮食が残っていますので食べにきてくださーい」の放送を聞くのはつらかったです。

 大学在学中ずっとお世話になった寮。二人が知り合った寮。私達を育ててくれた寮。結婚が決まったとき、二人が出会い、思い出の多い寮で何かできたら、という願いを持ちました。思いがけずその願いが現実になり、とても幸せでした。卒業後あまり時間がたっておらず二人を知っている人がまだ多く寮にいたこと、特に槻山君や千葉君、棚木君をはじめ、行動力あふれる人たちに恵まれたことや、食堂の皆さんにも助けていただいたことなど、幸運な条件が重なってのことと感謝しています。

 準備中から多くの苦労とドラマがあったと聞いています。内容が豊富なので時間が足りず、「挨拶は3分にしてもらうようにたのんでこい!」と厳命を受けた寮生が「短く?なら、5分ぐらいでまとめますね」と言われて二の句が継げず、頭を抱えて戻ってきたとか・・・。また、何人くるかもわからない会のごちそうを作ってくださった食堂の皆さん、寮生の皆さんにも大変なご苦労をおかけしました。本当にありがとうございました。

 おかげさまで、花火あり、寸劇ありなど、本当に内容の豊かな会にしていただきました。出席した大学の教授も「学生の創造性と企画力を見直した」と感動していましたし、「寮で結婚?」とけげんな顔で参加した親戚も「おまえたち、いい人に恵まれているな」と声をかけてくれました。

 ただ一つ、困ったこともありました。今回の卒寮式のように、名簿を作って招待状を発送するのではなく、友人が気のついた人に声をかける呼びかけ方式でしたので、誰にお知らせが行っているのか、当の私達もつかむことができませんでした。ところが当日、どうも受け付けの人もうかれだしたらしく、受付名簿には30人くらいの名前しかなかったのです。あわてて最後に撮った全員での記念写真を引き伸ばし、夫婦して200人近くの人の顔を判別して写真をお送りしたのも今となっては楽しい思い出です。

 あれから18年。この場を借りて、私達の祝う会を準備してくださった皆さんと、寮で出会ったすべての人たちにお礼を言わせてもらいたいと思います。ありがとうございました。<Syu>


たくさんの人と出会って、今の私の土台を作ってくれた・・・寮は私の第2のふるさと。そんな、私にとってかけがえのない寮で、結婚を祝う会をしようという話があったとき、「本当!?」びっくりしたり、うれしかったり・・・。

 当日、ちょっとはずかしかったけれど、まっ白いウェディングドレスを着て食堂へ入っていきました。寮食堂はすっかり結婚式場になり、お花やごちそうの並んだテーブルに、たくさんの人の笑顔(200人くらい集まってくださいました)。そのむこうに新郎新婦席、ひな壇ができていてびっくり。“新郎新婦誓いの言葉”が終わると、南側の庭でずらっと並べられた花火がシューシューとまぶしい光の噴水みたい。新郎新婦当てクイズなどの楽しい企画。何から何まで手作りで、「たくさんの方たちが私達の結婚式のために時間をさいて、手をかけて準備してくれたんだなぁー」と、ほんとうにうれしくて・・・。それに、お色直しのあとは、悠元寮の方のはんてんを貸していただいて、「やっぱり寮生はこれよねぇー」なんて笑いながら、なんだかとてもあたたかくて、本当に私達は幸せ者だなぁと思いました。

 あの時お世話になった皆さん、ほんとにほんとにありがとう。<Sa>